Archive for February 2nd, 2011

国際離婚

2009年の国際離婚の件数は19,400件。国際結婚の約4割が離婚していることになり、決して低い数字ではありません。 国際離婚で一番問題になるのは子供の親権についてだと思います。離婚後に日本人の元妻が日本に帰国してしまい、元夫が子供に会えなくなってしまうという問題が良く起きています。日本では親権は片方の親がとることになっており、戦後は母親に親権が行くことが多いですが、諸外国では離婚後も両親が養育に関わることが一般的です。ハーグ条約では、加盟国間(日本を除いた先進主要国の殆どが加盟)においての親による国際的な子供の連れ出しには、迅速な子供の返還を請求できます。「速やかに子供を元いた国に返す」というのが基本。無断の連れ出しでにより、外国で誘拐犯として指名手配されている日本人女性はけっこういるようです。しかし、返還要求をした父親の暴力、養育能力がなかったというケースもあり、かなり問題のある条約でもあります。 私の義理の妹はシングルマザーでオーストラリアに住んでいますが、去年娘を日本に旅行で連れてくる時でさえ、ニュージーランドにいるその子の父親から書類にサインをもらう必要がありました。日本では国内の法律との関係や、海外在住の日本人妻の逃げ道を守る等の理由からハーグ条約を批准していませんでした。もし私がオーストラリア人の夫と万が一離婚して子供を連れ去られてしまったら大変なことになります。離婚時に夫婦の常居所が日本の場合は日本の法律が適用されますが、海外に子供を連れ去られ てしまったら法律的な手段もいきづまってしまうことになります。 ハーグ条約に関しては賛否両論が多いのが現状です。2月2日放送の「NHKのクローズアップ現代」によると、スイスでは子供を返還しなくても良い条件を明らかにする等の法改正を行い、ハーグ条約の運用上の見直しを行っているようですが、加盟諸国は同意していないとのこと。日本では外務省が関係省庁を含め検討を急いでいるようですが、スイスで始まっている流れに、日本も乗り遅れずついて行ってほしいと思います。 現居住地がどこであれパートナーの国の離婚に関する法律を知っておくと良いと思います。離婚する予定がないとしても「世の中のルールを知らないと損をする」というのは世界共通ですから。

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